Chemical Solution
ケミカルソリューション企業への進化
120年を超える歴史の中で、時代ごとの社会ニーズに合わせた様々な付加価値と共に幅広い産業分野へと石灰事業(カルシウムソリューション)を展開してきた当社。
そこで永年培った知見と技術を基に、その周辺領域へと視野を拡げ、カルシウムに留まらないより広義での化学的アプローチに基づいた『新たな付加価値提供型事業の創出・成長』を実現することで、次なる100年を紡ぐ持続可能性を備えた“ケミカルソリューション企業”への進化を目指します。
地元資源の恩恵を享受する企業としてその価値を最大化すると共に、お客様とその先にある社会の”カワル”(変わる・替わる・代わる)へのニーズに応えるべく、古手川産業は石灰事業の枠を超えた新たなケミカルソリューションをこれからも提供して参ります。
球状炭酸カルシウム
マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的に問題視されるなか、人体に安心・安全な球状炭酸カルシウムはプラスチックビーズからの代替品になることが期待されている。球状炭酸カルシウムは、粒度分布がシャープで真球度が高く、分散性及び流動性に優れており、感触改良用途として化粧品にも利用されている。
当社では、様々な形状の炭酸カルシウムを研究し、石灰の枠を超えたケミカルソリューションとしての事業開発を行っています。
アルカリ性中和剤(タマブラン)
幅広い工業廃水の「pH調整」や「排水規制物質除去」に有効な水酸化カルシウムをベースとしたアルカリ材。苛性ソーダ水溶液とほぼ同等の高反応性・高濃度でありながら、安全で高いハンドリング性も併せ持つ。石灰事業で培った生産技術やカルシウムの知見を活かしながらも、石灰系スラリーとは異なる製品。
微細板状白色顔料(モノカーボネート)
石灰を主成分に特定の無機化合物を添加し、独自の生産手法によるメカノケミカル反応を用いて生産される高光沢・高白色の水性顔料。粒子を板状にすることで従来表現できなかった光沢を実現。高級塗工紙への用途のほか、塗料原料として優れた防錆性能も発揮。石灰を高付加価値化する研究開発から生まれた製品。